現在医療機関やエステティックサロン(以下エステサロン)で行われている脱毛法は大きく分けて、医療機関で行われる医療レーザー脱毛、昔から行われているニードル脱毛(針脱毛)、多くのエステサロンで行われている光脱毛があります。
脱毛クリームや脱毛ワックスを使った方法も昔から行われている方法で、アロエエキスなどの肌を保護する成分を添加した薬剤は、サロンによって色々工夫されて使われていました。現在は多くのエステサロンでは光脱毛が主流になってきているようです。
それでは、エステサロンにおける脱毛法について見て行きましょう。
①ニードル脱毛(針脱毛)とは?
一世紀以上前から行われている脱毛法で、本来の永久脱毛とはこのニードル脱毛(針脱毛)のことを指します。この方法は毛穴の一つひとつの毛乳頭という部分まで針を差し込んで、高周波電流を流し毛根を破壊してしまう方法です。針を毛の流れに沿って挿入していく方法なので、5mm~1cm程度毛を伸ばした状態で施術を行います。
この方法はとても効果は高いのですが、痛みが強く、費用も高額で、施術時間も長いのが特徴です。また充分なアフターフォローがしっかりした施設で行わないと、細菌感染したり、炎症や色素沈着といった症状が起こるリスクが有ります。
②光脱毛とは?
ここ数年で、エステサロンの脱毛の主流になってきた方法です。光脱毛やフラッシュ脱毛、IPL脱毛という呼ばれかたをしますが基本は同じだと思ってください。
光脱毛は医療機関で行われる医療レーザー脱毛に比べてパワーが弱い光を使っています。(エステサロンは医療機関ではありませんのでレーザのパワーをMAX.に上げた施術は行えません)。そのためレーザー脱毛より痛みが少ないのがメリットとなっています。
合わせて、脱毛の課題でもあったコストパフォーマンスにも優れ、お肌にも優しいことが評判となり、現在では大手脱毛サロンの多くは光脱毛を採用するようになってきています。
③光脱毛の原理
光脱毛は、成長期の毛根周辺に密集しているメラニンに対して、選択的に吸収されやすい波長の光を照射することで毛根などの毛の再生組織を破壊する方法です。
メラニンに対し、吸収されやすい光エネルギーを集中的に当てることで、毛を熱エネルギーへと変性させます。結果、毛根や毛包などの幹細胞を破壊し、毛を炭化させ、毛の再生を抑制します。
光脱毛で使う光は、皮膚表面を透過して皮膚内のメラニンや毛根のみに吸収される光なので、適度に調整された出力で光を照射すれば皮膚にヤケドを起こすことなく毛のみを処理することができるのです。
④光脱毛のデメリット
光脱毛は医療レーザー脱毛に比べてパワーを抑えてある分、施術する回数が多くなる傾向があります。サロンにもよりますが、レーザー1回に対して光脱毛を2~3回程度と言われています。そのためエステサロンに何度も通う必要があります。
ただ毛周期に合わせて脱毛するため、個人差はありますが通うのは2~3ヶ月に1回程度となりますので、経済的な負担は軽減されると思います。
⑤エステサロンの選び方
このように、光脱毛にはそれほど大きなデメリットはありません。現在の主流であり、施術方法も確立されてきています。これから脱毛エステサロンを選ばれるのであれば検討する価値はあります。
ただ、ムダなトラブルを避けるためにも、最初はワキ脱毛などのお試しコースを受けてみることをお勧めします。1度施術を受ければ、エステの雰囲気や効果などがわかります。それから本格的な脱毛をしても遅くはありません。じっくりとご自分にあったエステサロンを見つけてください。